伊達要一の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

今日のはてブ(2017/01/06)

新年一発目の今日のはてブです。新年早々生臭い話で一応技術をウリにしたいIT屋的にはどうなんだという思いもありますが。
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2つの政治が交錯する電通事件

昨年始めに自殺が報道されてから今日に至るまで、ここまで大掛かりになるとは正直想像もつきませんでしたね。適当にフェードアウトしてしまうとばかり思ってました。

「電通 社長辞任ではすまない」と厚生労働相 | NHKニュース

人事を管掌する役員あたりまではしょっぴいておきたいんでしょうか。末尾の職員増員がキモですわな。来年度以降の定員純増加を目論んでいるんでしょうな。

2017/01/06 17:18

本件に関しては東京労働局が本格的に捜査を開始してからそこそこウォッチしてましたが、私自身の見立てもかなりブレまくってますね。
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当初は自殺の報道を受けてというよりも、それに乗っかった形で過去の指導/勧告が改善されていないという点から「当局のメンツ」という面でギリギリ締め付けられると見立てていて、大掛かりな書類送検までは行かず見せしめ程度で終わる話だと思っていました。それが10月から11月あたまくらいの話ですね。精々法人と関係する役員が検察送致される程度で場合によっては腰縄手錠で猿回しをやるかどうかくらいとしか見ていなかったのですが。
話が大きく変わってきたのが年末にかけてですね。36協定*1違反だけではなくて、36協定違反隠しに伴うタイムカード等改竄と賃金不払いについてまで踏み込んでくるような雰囲気が強まっています。新聞各紙を見ていると当局側からのリークと思しき話が出ていてこのあたりに捜査の本線が置かれて来ているような感があります。
無論当該事案については様々な状況証拠からクロ認定をするのが妥当だとは思いますが、過去36協定違反絡みの事案においてはその点だけを重点的に指導/勧告されてきたことを見ても従来よりも踏み込んだという印象は否めません。

タイトルでも書きましたが、この事案に関しては2つの政治が絡んでいると今では見ています。

1つは労働省時代からの悲願である労働基準局や労働基準監督官の要員純増に向けてのパフォーマンスです。労働基準局や労働基準監督官について言うとスクラップ・アンド・ビルドが難しい(労働基準監督官については専門性が高いことからとりわけ困難)こともあって、省庁再編以前の労働省時代から要員の純増に向けてかつての大蔵省や現在の財務省に働きかけてきたわけですが未だに達成されていないわけです。非常にゲスな言い方をしてしまうと、今回の事案は当局にとっては国民的受けの良いパフォーマンスをすることが容易な事案であって、財務省に対するプレッシャーをかけやすくする環境構築に使えると見ていると思っています。上述した当初の見立てはこちらの側面が強かったわけです。

ところがこと最近2つめの政治が関わることになってきました。安倍政権としてのパフォーマンスです。
一億総活躍社会なるキャッチフレーズを唱えるなかで労働環境の改善というのは相対的に不評となりがちなタカ派姿勢を修正する意味で非常にオイシイわけです。今回電通という国内でも有数の大企業が事案を発生させたことについて、ある種のパフォーマンスとして徹底的に叩く姿勢を見せた方が国民に対するアピールにもなるという計算もあり、東京労働局の担当部署に対する後押しになっているのではないかと邪推しています。

正直に言えば、労働事案での立件だけで済ませるのではなく役所に係る業務からの数年単位での排除を含めて動いた方がよほど大きなアピールになると思っているわけで、過度に東京労働局に期待しすぎるのも如何なものかと思う次第ではありますが、まあやれるところまでやることになるでしょうね。36協定違反と違反隠しに伴うタイムカード等改竄、賃金不払いを含めたうえで人事担当役員を検察送致するあたりが落とし所なのではと思うところですが、あまり時間がかかりすぎると昨年末の石井社長の辞任表明のように逃げられるわけで、そこは勘案して欲しいと思うわけですが。

上述の労働事案に対する役所案件からの排除といった動きは今のところ見えてこないわけで、むしろそちらの方も動いて欲しいところですね。

*1:労働基準法36条に規定されている時間外労働について従業員側との協約締結

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