伊達要一@とうきょうDD954の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

今日のはてブ(2016/11/05~2016/11/07)(4)

f:id:yohichidate:20141228094720p:plain

日夜法令を遵守した生活を送ることを心がけております。
伊達要一です。

本当は恐ろしい労働基準監督官

厚労省が電通を捜索 複数社員に違法な長時間労働か 強制捜査へ | NHKニュース

全社規模で強制捜査ということは完全な空振りは無さそうですね。36協定違反以外のものも出てくるのかもしれません。

2016/11/07 11:04

以前電通労働基準法違反容疑に関しては以下の記事を書いてます。相当に本気を出してきている感がありますね。

yohichidate.hatenablog.com
yohichidate.hatenablog.com

本件での動きを見ると労働基準法の36協定周りを巡る違法な長時間労働に関する立件はほぼ確定となったと見ていいでしょう。
臨検の時点でタイムカード類と入退館記録は間違いなく持って行かれているでしょうから、完全に情報は取った上で強制捜査に踏み切ったと見るのが妥当だと思います。

さらに言えば、強制捜査で36協定周り以外も含めて立件を狙っているのでは? と見ています。
タイムカード類と入退館記録の齟齬や給与支払状況から、タイムカードの改竄だとか残業代の不払いといったところまで踏み込むことも視野に入れてそうですね。

当局としては、本件は相当にメンツを潰されたと感じている筈です。過去にも当該社には是正勧告を出しているなかでこういった事案が出てきたわけですから、相当な意趣返しをしてくる可能性は大いにある。以前にも書いたけど、場合によっては敢えて逮捕状を請求して腰縄・手錠姿の幹部社員を連行する可能性すらあるでしょう。もちろん、慣れていないが故の不手際(棒)で事前にリークしたマスコミの前にさらし者にするところまでセットです。

本件に限らず臨検や強制捜査の映像や写真がちょこちょこ出ているんですが、恐らくは暗黙の了解でマスコミにはリークしているんでしょう。労働事案は良くも悪くも「空気」を醸成しないと権限を振るうのが難しい側面があるので。

あとは、労働省時代からの悲願だった労働基準監督官の増員を正当化するための動きというのもあるでしょうね。本件を派手にやればやるほど、財務省に対するアピール材料になるし押し切るネタにもなる。

そういった意味で久々に本気を出した恐ろしい労働基準監督官が見られるかもしれません。