伊達要一@とうきょうDD954の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

なぜそれを選んだのか?

ここのところアウトドアの道具に関することを、あれこれとつぶやいているわけだが一応の蓋然性と言うものは存在する。

まずクッカーに関してなのだが、ソロストーブのポットを選んだのは理由がある。
よくこの手の焚き火用のクッカーの話題になるとスノーピークのトレックが話題に上る。あるいは、ダグの焚き火缶だったりだとか、はたまたいわゆる兵式飯盒だったりだとか、甚だしきは丸型飯盒やメスティンなんてのも話題に上がってくる。

焚き火と言う状況下で用いるにあたって、最も重要視される事はそのクッカーの頑丈さである。
その観点でダグの焚き火缶は先ず以て脱落と言うことになる。決して製品そのものを否定するつもりはないが、焚き火に年がら年中かけると言うことを考えると、あの板厚の薄さは一抹の不安を覚える。あの製品は、渓流釣りだとか少しでも荷物を軽くする必要があると言う特殊な状況を想定すると比較的はまってくるのではないかと考える。あるいは、ブッシュクラフトやキャンプの初心者が最初に間に合わせで購入するものとして適切なのかもしれない。なぜならば焚き火の中に放り込んで調理をすると言うパターンや、ツルをぶら下げて調理すると言うパターンそれぞれ一応一通りこなすことができる。確かに耐久性は存在しないが、それなりに愛着が湧く程度には使い込むことができると考える。ここから先はそれぞれのスタイルによって別のものを選択すると言う行って見ればこれらの道具のゲートウェイ的な存在と考えるのが妥当なんだろう。

次にスノーピークのトレックである。こちらは板厚もそれなりに存在し、何よりもブッシュクラフト界隈で著名人になった芸人のヒロシさんが使っていると言うことがある種のステイタスシンボルになっているとも言えよう。だからこれにも難点がある。根本的に登山用のコンボクッカーと言う立ち位置上、トライポッドにかけるツルが存在しないと言う点がある。どうしても焚き火の中に放り込むと言うような調理方法しかないため、色味が黒ずむのは鍋が育つと言う意味では良いのだが、全体的なアルミニウムの鍋としての頑丈さというのは失われていく。これの行き着く先は、かなり致命的な局面で鍋が壊れると言うようなことが発生するのではないかということを恐れてしまう。あと何よりも根本的な問題として、スノーピーク自身がアルミのコンボクッカーを今後も生産し続けるかと言う問題がある。いってみればそのピーク自身がある種のブランド物と言う位置づけである以上、入門者向けであまり利益も見込めないようなこれらの製品をいつまでも残すのかと言うといささか疑問を持たざるを得ない。

次に飯盒である。これはもともと戦前の帝国陸軍において兵に支給されていたものをベースに作られたものである。したがってある種の軍用品と言う位置づけになるわけでそれなり以上の頑丈さは有していると考えられる。現実的な問題としてスノーピークのクッカーより先に飯盒が壊れるという事はあまり想像できない。
しかしながらこの飯盒にも問題は存在する。とにかくかさばるのである。一般的なキドニー型飯盒の場合皮通しを使ってザックにくくりつけると言うやり方を取るにしてもやはり大きくかさばるものである。また、円形飯盒などを使うと言ったとしても、こちらは皮通しがない以上ますますもってかさばることになる事は想像に難く無い。

その中で最近浮上してきたのがそのソロストーブポットに代表されるステンレスの9日である。同様にやや平たいデザインではあるがキャプテンスタッグからも同様のクッカーは販売されており、登山用ではあるもののMSRのアルパインクッカーなども対象になる。この2つで非常に悩んだと言うのはここ数ヶ月の状況である。

最終的には、小型の飯盒としてソロストーブポット900、ツルのついた中型の鍋としてソロストーブポット1800をを選定することとした。