伊達要一の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

本日の更新(2016/10/14)

行政組織等のマニア、お役所マニアという同好の士が居るのかいないのかもはや考えたくもない趣味を持っています。
伊達要一です。

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本来であれば今日のはてブでネタにすべき話題ですけど、旬なネタなのでこちらで扱いたいと思います。
本件で言えば各種メディアに取り上げられている電通社の従業員自殺事案に絡んでというコンテクストもあるんでしょうけども、一方で従来から当局にはマークされていたのではないかと私は見ます。都道府県労働局が(報道内容に基づけば)臨検に入ったということは、当該事案以外にもすでに実名ベースでの申告がある程度ある中で、一定の裏付け捜査を行った上で本件に至ったのではないかと思われます。もちろん当該事案により尊い人命が失われたということが司法警察権を有する当局としては痛恨の極みであり、最終的なトリガーとなったことは想像に難くありませんが。

曲がりなりにもデカい会社ですから各種書面(いわゆる三六協定の締結等)の整備は十分でしょうけども、労務実態の使用者側の管理状況や賃金支払状況などはかなり電通側に辛い内容にならざるを得ないでしょう。特に当該事案において深夜残業が常態化していたことは恐らく別件での申告でも掴んでいるでしょうから書面ベースの三六協定に違反した使用実態が明らかになる可能性が高く、かなり高い確率で是正勧告が出るものと推察されます。過去にも本件事案と同様の問題があった以上、悪質性を追求されて検察送致に至る可能性すらあるわけです。

これ単体でのダメージは資金的なものが主になるわけですが、いっそこと当面お役所絡みの案件から追放するくらいのペナルティがあってもいいかもしれませんね。そのくらいやれば、万が一のダメージを考えて多少なりとも動きは出てくるんじゃないでしょうか。








で、(誰得な)お役所マニア的なお話です。

少なくとも、マニアが眺めた程度の知識での話ですが、労働行政のうち都道府県労働局と労働基準監督署が刑事警察のいわゆる警察本部*1と所轄署のような関係に必ずしもなっていないように見受けられます。
位置づけとしては都道府県労働局が(設置する者は異なりますが)警察本部のような立ち位置で労働基準監督署が所轄署の立ち位置となっているのですが、現実的に(特に監督行政については)労働基準監督署の労働基準監督官による一人親方的な(語弊があることを承知で言えば刑事ドラマの刑事のような)活動をしているというのが実態です。
先述の電通事件のような状況というのは、暴論を承知で言えば全国各地至るところで発生しているにも関わらず、監督実態として属人的な管理というのは行政事務としてはあまり望ましい状態であるとは言い難いものになります。

本来論から言えば、警察庁に比定する*2厚生労働省内部部局の全体的な指導のもと、いわゆる警察本部の立ち位置として都道府県労働局の指揮命令の下、所轄署である労働基準監督署が行政事務を行うのが正しいように思えます。無論、独立した立ち位置で労働基準監督官が行政事務を行うという理念は理解出来るのですが、現状ただでさえ不足しがちなリソースを徒に消費しているように見えてなりません。

つぶやきにも書きましたが、労働基準監督署(その中でも就中労働基準監督官)の反発は大きいですし一朝一夕に改革し得るものではないでしょうけども、より集約的集権的な行政事務を行わない限り現状の打破は難しいように思えてなりません。

他方、行政事務全般で言えば、厚生労働省の厚生/労働分離ということも避けて通れません。
なんとなれば本来的に双方ともに所管事務が多い部類であって、かつては重複する事務領域があったとは言え*3現在は明らかに事務領域が異なりシナジーの発揮が難しい状況下でお役所マニアの視点からすれば単なる人員抑制のために統合したようにしか見えない状況です。
公務員の賃金等にまつわる節約議論が喧しいなかでポストを増やすような話というのは単純には受け入れられにくいところではありますが、本来国民が享受すべき行政サービスの品質が著しく低下している状況を放置してまで「節約」をするというのは些か本末転倒に感じられます。

その上で先に述べたような組織の指揮命令系統の再整備を行うなかで、より現状にニーズにマッチした行政サービスが提供できるような体制になって初めて「節約」の議論を行うべきでしょう。



完全なるマニアのネタツイートです。
本来同格に近しい組織で名称が異なっている(警視庁と北海道警察本部と府県警察本部)だとか、全く別個の組織で同一・類似した名称になっている((総務省消防庁東京消防庁、警察庁と警視庁)というのは、マニア的には生暖かい笑いを誘う愉しいネタなのですが、当事者からしてみれば紛らわしいことこの上ないのではとマニアらしく勝手に心配しています。





「学者」をハイ・ファンタジー的な「魔法使い」に置き換えれば合点がいく話だと思います。乱暴な話ですが。

およそ学問の類というのは社会全体において義務教育のなかで前期中等教育(いわゆる「中学校」)までを国民全体が義務として学ぶ現代においても、所詮はハイ・ファンタジー的世界観における「魔法」のようなものであって、その成果の享受こそ比較的広く遍く為されていると言っても、その中身については結果として秘術めいたものに過ぎないと思うわけです。後期中等教育(いわゆる「新制高等学校」「高等専門学校の前期課程」)や高等教育(「大学」等)は言ってみればその「魔法」を断片的なれども理解し新たなる「秘術」を開拓することを期待されている教育ですね。

そういった意味で魔窟・仙窟の類という形容は些かネガティブな要素が強いと言えどもそこまでズレてはいないと確信している次第。


詳しくは明日更新予定の「今日のはてブ」にて。


yohichidate.hatenablog.com

というわけで多少なりとも他で使えそうなネタはガリガリ宣伝しまくりますw


yohichidate.hatenablog.com

こちらはつい先程アップロード痛しました。ご笑覧頂ければ、と。

*1:北海道警察本部並びに警視庁が特殊な位置づけのため

*2:省庁の「格」から言えば厚生労働省関係者がブチ切れそうな書き方ではありますが

*3:特に(旧)厚生省児童家庭局と(旧)労働省女性局はそういう経緯もあり雇用均等・児童家庭局として統合された

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