伊達要一@とうきょうDD954の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

本日の更新(2017/02/26)


昨晩は色々ありまったく眠る気にならず、明け方になって少しでも体を休めないと今週体調を崩すと思い横になってなんとか眠れた感じです。
一応起床は12時ということになるんでしょうか。何度か起きたり寝たりだったのでなんとも言えませんが。ちなみに昨晩は睡眠薬を全く飲まずといった感じですね。



たまたまテレビが空いていたのでヒマつぶしになるものはないかと探していたらちょうどやっていたので、前々から気になっていたガールズ&パンツァーを視聴しました。一挙放送と銘打ってテレビ放送全12話とOVA、それに劇場版と流していたんですが、見たのはTV版の最終話と劇場版ですね。

私自身は一応オタク稼業の端くれに居るつもりではあるんだけども、どうにも萌え+ミリタリーってのは歯に合わないというか今ひとつノリ切れないんですよね。だからキャラへの萌えというのは、何というかあんまり無いです。そのあたりがどうしてもこういう作品を温かい目で見ることが出来ない遠因なんでしょうか。どうにもよくわかりません。

パンツァータクティクとか第2次大戦当時の米軍戦車中隊マニュアルとかを読む程度にはいわゆるミリオタだと思っているんですが、根本的に戦車――というか騎兵という機動戦を行う兵科があまり重要とは思えなくて、どちらかと言えば航空優勢を確保して砲兵と歩兵、それに工兵を付けてチクチク進める方が好みなもんでそこらへんの話になってしまうわけですが、それはさておくとして。

お話としては、まあ飽きずに見られましたね。映像作品に関して言えばたるい演出の作品はとっとと見るのを止めてしまうタイプなので、そこらへんについて言えば非常に良く出来ていると言って良いんでしょう。映画版に関して言うならば音響設備が整った映画館で何度も見るマニアが出るのも理解出来ますね。私自身は、まぁ一度映画館で見ても良いのかな程度ではありましたが。

それで、Twitterの方で書けば当然に袋叩きになるだろう話なんですけど、結局「戦車で何がしたいのか?」というのが「戦車道」というスポーツからあまり見いだせないあたりがどうにも引っかかるんですよね。例えばこの作品って市街地や狭隘な空間に引きずり込んでという展開があるんですが、明らかにそこは戦車が戦車と戦うにあたって不向きな土地柄で何か違和感が否めないんですよね。手駒との絡みからどうしてもそういう展開に持ち込まないといけないのはわかるんですが、歩兵の無い狭隘な通路を走行する戦車なんてただの的でしかないわけでして。実際に本作でも戦力的な不利をそこでカバーしている描写があるわけですね。戦車部隊の指揮官であれば可能な限りそのような状況を避けるのが思考として適切だと思うわけなんですが、そのあたりが今ひとつ描写されてなくてまんまと罠に嵌っているように見えてしまうのが非常になんというか残念だな、と。

TV版に関して言うならばそこの未熟さも含めて「高校生」というところで説明がつくものの、プロ設立目前の大学選抜チームがそれやっちゃあイカンでしょというのが劇場版の描写で幾つかあって、そこは物凄く引っかかるところでしたね。隊長が飛び級で云々というのは商業上の要請なんだろうけど、他のメンツは要するに大学生でしょう。確かに体育会系の大学出なんて学士を名乗るなと思う程度にアタマがアレなのはわかるけども、大学でそればっかやってる連中があの程度じゃあちょっと敵としてアホ過ぎてつまらないですね。

後は敵役にする以上仕方がないとはいえ、卑怯未練な超兵器は出すべきじゃなかったと思いますね。具体的にはカール自走臼砲。こういうのはエースコンバットシリーズといいある意味お約束なんですけど、それにしたってあれを戦車の範疇に含めるならばもっと出して欲しいものはいっぱいあるわけで。米英系で揃えているならばM18 ヘルキャットだとかM36ジャクソンあたりですわな。III号突撃砲ヘッツァーが味方メカとして出ているならばある意味カウンターとしては面白いと思うわけでして。

あとはあれですか。文科省の役人が学園艦周りだけで局になっている*1のはともかく局長級であの見た目は若すぎ*2だろとかそういう重箱の隅をつつくようなツッコミは、野暮なので止めておいた方がよろしいでしょうな。

それとプロリーグをどうするかですよね。お役所的な話は同業者以外誰も興味ないので省くとして*3レギュレーションですね。フィールドはもうこれはどうしようもない部分があるので省くとしても、最低限「合計重量」「合計排気量」「合計火砲威力」あたりは縛らないと色々と競技として成立しないものと思われます。

続編、アレですかね。ドカベンプロ野球編よろしくチームを再編してプロリーグに割り当てる感じになるんでしょうかね。

*1:新制高等学校というあたりで言えば初等中等教育局の課あたりではというのはあるものの、一個の「自治体」見合いになっているあたりカウンターとして局を設置してというのはまあ、わからないでもないです。もっとも省庁再編のときにスクラップアンドビルドの原資で局を潰して局長級分掌官にして事務自体は初等中等教育局と自治体業務見合いを総務省に移管してそうですが。

*2:あれが初等中等教育局の課長だったら実のところまだ納得が行く。名前が「辻 廉太」というあたりで言えば筆頭課長補佐あたりか何らかの課長級分掌官だと非常に納得出来るのですが。

*3:放映当時はスポーツ・青少年局があって、劇場版が公開された時点でスポーツ庁が発足して所管が非常にややこしいことになっていたり。プロスポーツとなるとバスケットボールのゴタゴタなんかもあってどういう形態にするのか非常に興味深いところです。資力という観点で実業団主体でプロに持ち上げるような格好になるのではと思うところではありますが。