伊達要一@とうきょうDD954の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

本日の更新(2018/03/01)

冒頭にちょっと宣伝。
調布飛行場の時間順時刻表の3月分を既にアップしてあります。是非ともご活用ください。
yohichidate.hatenablog.com


今朝も予定通りきっちり起床。うまくすればずっと続けられそうですわな。すぐさま身支度のち家事。
朝食を摂ってスケジュール整理などなど。

例によって図書館へ散歩がてら出撃。散歩はともかく中々捗らず。まあ、ぼちぼちってところでしょうかね。
だらだらしても仕方がないので早めに打ち切って帰宅。

帰宅してからこちらの方の作品を思わず読みふけってしまいました。
「【あんこ】やる夫は宇宙世紀を掻き回すようです」というヤツです。

以前「やる夫は若き将軍になるようです」というマブラヴ世界における内政モノに所々涙した*1こともあって、期待して読んでいたんですがこれもかなり泣ける(爺ィ基準)作品でして。
個人的に内政安価/餡子モノって、国家規模の舵取りをテーマにしたTRPGとでも呼ぶべきものでストーリーラインはある意味フレーバーみたいなところがあるんですけども、この方の作品って

政治的にグダグダな原作に対し、大幅な独自解釈やダイスなどの不確定要素を織り交ぜつつ、政治がしっかりと機能した場合どのような事が起こるかを描く作風である。

ゴジュラス ◆ZX2DX6eltM | やる夫 Wiki | FANDOM powered by Wikia

なんですよね。

政治的にグダグダな原作というのは物語の舞台を構築する上で必要な道具立てであって、ある種仕方がない部分があるんだけども、この方の作品を見て「正史」*2においてその「道具立て」によって理不尽に奪われた命や日常が、スレにたむろする愛すべき暇人どもとGMたる作者のちょっとした思いつきによって助かったり維持されたりするのは、この上なく愉悦を感じるし心揺さぶるところがあるわけです。

ぶっちゃけた話をすると、異世界に放り出される*3といった現代人にとって至極ルナティックな状況でも無ければ、「NAISEIチート」って所詮徒花でしか無いわけで。主人公たちやその係累が生きているうちはともかく、だいたい三代もたてば大概は巨大な時代の流れに押し流されて廃れてしまう。産業として確立されてある種のエコシステムが生まれたようなケースならともかく、ある種一品モノや奢侈品の類だったら、まあ間違いなく廃れる。そういった「NAISEIチート」の産物を時代が下ってから「発掘・発見」された際には、恐らくオーパーツと言われることになるんでしょう。
産業として確立したとしても、主人公(=作者)が想像もしなかった形で人々にキバをむくことだってあるでしょうよ。わかりやすいネタでいえばジャガイモ飢饉とかね。個人的に好きな作品だから取り上げたくないけど、本好きの下剋上における「活版印刷技術と植物紙を用いた書籍」というのもある意味それに近くて、女神の化身の末裔はコントロールし難い「大衆」というものにエラく苦労することでしょうよ。その過程で神々や女神の化身が望まざる出来事は、恐らくあちらこちらで火を噴くことになる。

それよりかは「現状よりは良くしたい」「より良い明日にしたい」というクライテリアに基づいて描かれるディシジョンによって、悪夢のような「正史」が斜め上な方向に改善されていくクロニクルの方が「NAISEIチート」の振るい甲斐があるってもんでしょう。まあ、安価/餡子によくある話として、想定外のところでクリティカル/ファンブルが出てドリフのコントの如きドタバタ劇が繰り広げられることもあるけど、少なくともケツの青いガキをドンパチの最前線に出すような「正史」よりは遥かにマシ。この手の内政系安価/餡子では正直鼻白むような方向に進むのもままあるけど、この作者さんのところではマスタリングの方向性もあってかあんまり無くて比較的安心して見てられるのが良い感じですね。

「更新」はニュースネタとクォートしない限りは基本的に時事的な話題や世間に流れるプロダクトについて触れるつもりは無いけども、まあ、こういう話も色々と面白いですわな。色々と。どっちにとっても、ね。


……ところで、ペンウッド卿がAAとして使われると「正史」以上に苦労人になる傾向があるのは何故だろう。

*1:爺ィなもんで涙腺が緩いのよ。徳○さんみたいなもんだと思ってくださいな

*2:おお、なんと不快な言葉だろう

*3:この場合、転移でも転生でも憑依でも、どれでもOKである