伊達要一@とうきょうDD954の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

本日の更新(2017/03/13)


ここ数日アジア歴史資料センターの資料をお役所マニア的にウォッチしています。幾つか見ていくと当時のルール的なものが見えてきたりして大変に面白いですね。ただ、昔の和文タイプライターで作成したものと思われる書類が、印字不鮮明でかなり読みにくかったりするのには閉口します。一例としては井上成美中将(当時)が1944年8月5日に海軍次官に任命されたときの資料*1ですね。この資料のなかで当時の海軍大臣である米内光政大将が小磯國昭内閣総理大臣に提出した書類があるんですが、殆どの文字がかすれていて推測をしても判読不能な箇所があります。

一一一五*2
※※※第一五五六號*3
昭和十九年八月二日*4
海軍大臣 米内光政 印*5
内閣總理大臣 小磯國昭殿


親任官待遇附與ノ件稟請
海軍次官正四位勲一等功三級 井上成美
特ニ親任官ノ待遇ヲ賜フ
右※奏方御取計相成度此段稟請※也


国立公文書館アジア歴史資料センター レファレンスコード A03023548800 「特ニ親任官ノ待遇ヲ賜フ 海軍次官 井上成美」の4ページ目 判読不能箇所は「※」とした)

たぶん、他の書類と照らし合わせれば不明箇所もわかると思うんですが……*6 などとやっていたらいつの間に25時半。慌ててエチゾラム*7ゾルピデム*8エバミールを飲んで就寝。

やんぬるかな今朝は11時起床ですよ。もう呆然とするしかないですね。



私自身オタクの端くれと自認しているわけですが、TRPGやらアナログウォーゲーム*9に関しては実のところやったことが無いんですよね。なのであくまでもリプレイや様々な経験談からの話なんですが……

ある一定以上のレベル――軍隊でいえば作戦以上の訓練をするにおいては、結局その時点でのディシジョンを問うものでなければ意味を持たないと思っています。よくある防災訓練なんかだと、決まったシナリオに基いてオペレーションを進めるようなものが多いのですが、これ自体は正直儀式的なものでしか無いように思えてなりません*10。むしろ、時々刻々と状況が変化するなかでベターな判断をし続けるという過酷な状況を仮想的に行うことこそが重要なのではないかと思う次第です。

で、これをやるとするとぶっちゃけた話TRPGやアナログウォーゲームの手法が一番手っ取り早いんですよね。もうちょい真面目な書き方をすると図上演習になりますか。



実際につぶやきにも書きましたけど、どこかのコンサルだかが担いでいるのかだいたい半年に1回くらいのペースで地方自治体等でこの手の図上演習が行われているみたいなんですよね。これに対して非常に興味があるところです。
企業などでのBCP対応の図上演習なんかに応用出来るんじゃないか*11と思うわけです。



その昔、出光と円谷プロがコラボしてやってたゼアスの一連のキャンペーンを思えば出来なくは無さそうだけど、まあ無理だろうなぁ。



ネタに12,000円か…… 悩ましいところ。



これについては半分寝ぼけてお気に入りにしたきらいがあるんですが…… まあ、革靴なんかであからさまに傷んでいたらオイルを足すのもありなのかもですね。

*1:国立公文書館アジア歴史資料センター レファレンスコード A03023548800 「特ニ親任官ノ待遇ヲ賜フ 海軍次官 井上成美」

*2:手書き。周囲のゴム判らしき枠あるが記載内容は判読不能

*3:「一五五六」のみ手書き、それ以外は恐らくゴム判と推測される

*4:「二」のみ手書き。それ以外はタイプ打ち

*5:ほぼ判読不能だが恐らく「海軍大臣之印」と思われる

*6:判読不能箇所はある程度ルール化されている部分なので調べていけばわかるはず

*7:デパスのゾロ薬

*8:マイスリーのゾロ薬

*9:コンピュータを用いたウォー・シミュレーションゲームではなく、物理的なマップ・駒を用いたウォー・シミュレーションゲームを指すものとする

*10:無論、これが完全に無意味かと言われればそうでもなく、指揮命令に基づき実働部隊まで含めて行動するタイプの訓練は、それはそれで重要だと思っています。命令に対して実行されるまでの距離的時間的ラグや通信関係の機能をチェックする上では大変有意義ではあるかと。

*11:というか既にされていると思いますが