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伊達要一の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

今日のはてブ(2017/01/07)

今日のはてブ 今日のはてブ2017年01月 雑記 将棋 ゲーム 普及

ヘボ将棋、王より飛車を可愛がり。可愛がりの意味をどう捉えるかによってヘボ将棋の質が違ってくるような気がする今日この頃です。伊達要一です。
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将棋入門者へのフォローはどうあるべきか?

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将棋の駒落ちが入門者に対するハンデキャップとして微妙なのは同意。序盤・中盤・終盤のそれぞれにおいてある程度の知識が無いと勝負にならないのは普及の観点で色々難しいと思う。

2017/01/07 16:28

私自身はアマチュア段位者と六枚落ち*1で指して余裕で負ける程度のヘボ将棋なんですけど、一応定跡を覚えたり手筋っぽいのを多少囓ったり三手詰め程度の詰将棋をやったりしているわけです。それでも段位者――要するに愛棋家と言えるような連中とはとてもじゃないけど勝負にならないわけです。
ところが、職場で駒の動かし方と簡単な定跡程度を知っている人とたまたま将棋を指そうという話になって休み時間に指したんですが、結果平手でボロ勝ちでした。

将棋自体は非常に面白いゲームだと思うし最近は81dojoもとんとご無沙汰だったりするんですけど一時期はアホみたいに指していたわけでそれなり程度には愛棋家を自認しているけど、手合が異なる相手との対戦となると正直ゲームとして問題があるように思えてなりません。実際に81dojoで指しているときも近い手合の相手と指すとそれなりに熱戦になって楽しいわけですが、手合があまりにかけ離れていると序盤で潰されて勝負にならないとかしょっちゅうです。で、私自身は81dojoで11級で要するに入門者~初心者レベルなわけです。そうそうこのレベルの相手とマッチングしないんですよね。将棋のWebサービスって基本的に平手でしかレーティングやランキングに反映されないから、上位者と駒落ちで指す機会もそうそう無くて結果足が遠のくということになっていたりします。

将棋道場みたいなところに通うのであればそれこそ十枚落ち*2指導対局ベースで八枚落ち*3を指してもらいながら覚えることが出来るでしょうけど、正直今日的には厳しいように思えます。近場に将棋道場が無ければそもそも話にならないし、将棋道場の規模が小さければ指導対局を受けるといってもかなり厳しいでしょう。千駄ヶ谷*4の近所ならいいですけどもそんな将棋環境的に恵まれた人はそうそう居ないわけで。
日本将棋連盟も子ども向けの入門講座は結構熱心だけど、大人向けの入門というとあまり見かけない感じです。裾野を広げるという意味では子ども向けの入門講座に力を入れるのは分からないでもないけども、久しぶりに指してみよう(段位者とまともに指せるとは言ってない)と思った大人世代が入る余地が無いというのもどうかと思う次第です。

よしんば初心者向けの本を買って読んでみてもこれがかなりしんどいわけです。ある程度のところまでは将棋は死に覚えの側面が強くて本を読んで将棋盤で並べてみてもピンとこないわけですね。で、Webサービスで指してみてボロ負けを続けてやる気を無くす、と。ある程度続けてもボリュームゾーンに居る段位者クラスとまともに対局できるようになるまで何年かかるんでしょうか。結局残るのは段位者レベルだけで裾野はちっとも広がらないということになる。

例えばWebサービスで課金要素があるような類であれば駒落ちの上手を持って指した局数に応じて課金同様のサービスを提供するとかしないと、先々未来が無いんじゃないかと思います。

それで駒落ちの問題です。Wikipediaからの孫引きになるけどこんなものが日本将棋連盟から出ているそうです。

段級差 名称 内容
0 振駒先(平手戦) 振り駒で先手を決める
1 下位者を先手とする
2 香落ち 上手が左側(角行のある側)の香車を落とす
3 角落ち 上手が角行を落とす
4 飛車落ち 上手が飛車を落とす
5 飛香落ち(一丁半) 上手が飛車と左側の香車を落とす
6-7 二枚落ち 上手が飛車と角行を落とす
8-9 四枚落ち 上手が飛車と角行、両方の香車を落とす
10以上 六枚落ち 上手が飛車と角行、両方の香車と桂馬を落とす
将棋の手合割 - Wikipedia

実際はここで書かれている段級差というのはあまり正確では無いでしょう。ことに入門者レベルが一通り将棋を指せる相手と六枚落ちで指して勝てるかというと、まず無理です。十枚落ちまで行けばまだしも*5八枚落ちや六枚落ちレベルだとある程度の定跡を知らないと上手に受け切られつつ駒を拾われてそのままズルズルと負けるということになるわけです。実際には上手側に緩めてもらわないと為す術もなく負けておわることになるでしょう。事程左様に入門者相手に対して上記の手合割はあまり当てはまらないと思った方が良いでしょう。

子どもへの普及活動に深く関わっておられる小田切秀人指導棋士五段は次のような駒落ちで指導されているそうです。

玉1枚での対戦の次は、金→銀(6枚落ち)→桂(4枚落ち)→香(2枚落ち)の順で、上手の駒を増やしていくのが、一般的な駒落ちの順序です。しかし鬼斬流は飛車角からつけて香→桂→平手の順番を採用しています。


これはなぜかといえば、金なんて、駒の中でいちばん守備力の高い駒からつけたら、飛車角を成るのが大変ですし、成った後でも、玉を詰みにするまでが大変だからです。その点、飛車角だけだと守備力がないに等しいから上手は負けやすいし平手での指し方に応用できます。

飛車角の戦い

私の教室では飛車角の次は香を足していきます。本当のことをいえば、上手陣に香が加わっても、攻撃力も守備力も大きな違いがありません。 


しかし既存の8枚落ちから6枚落ち(金2枚に銀2枚が加わる)は、上手の守備力が各段に向上するため、下手が勝つのは容易ではありません。上手の味方が増えても勝てるという意識を持ってもらうのが、この手合いの意味です。

飛車角香の戦い

通常の駒落ちでは上手側の指し手が極端に受けに偏るのに対して、飛車や角行を持って且つ金将銀将が無いことから攻めに回らないと下手に潰されるので上手下手ともに平手に近い序盤・中盤が生まれるあたり非常に面白い試みだと思います。どこかのWebサービスで実装してもらえないものですかね。

*1:王将、金将銀将、歩兵だけで相手をする

*2:王将と歩兵だけで相手をする

*3:王将、金将、歩兵だけで相手をする

*4:東京将棋会館内に大規模な道場がある

*5:これでも負けるときは負けたりする。おまけに上手は指手があまりに無いから難行苦行であまり現実的な手合じゃない

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