伊達要一の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

経営戦略の教科書(遠藤功/光文社新書)

 


経営戦略というジャンルはとかく「ハウツー」ものに堕してしまうものだ。とくに酷いのは自己啓発ものと悪魔合体してしまったもの。手段が目的となって、何の役にも立たないどころか読者に悪影響を与えるという意味で害にしかならないと言っていいだろう。
かといって、専門書を読むべきかというとそれはそれで問題がある。総花的に理論を展開しているのはいいのだが、結果として実際にどのように活用すべきか? という点で大変に食い足りないことになる。
両者をバランス良く扱った本が今まであまり無い中で本書はお手軽に入手できる理論とハウツーを併せ持った中々良い本だ。
ケーススタディをしながら理論を説明するというスタイルはオーソドックスではあるものの、必要とされる分野をほぼ網羅しており一読すればケツをかきながらコンサルがひりだしたクソ――もとい経営戦略とやらをコケにすることができる程度にはなるだろう。