伊達要一の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

地域を豊かにする働き方(関満博/ちくまプリマー新書)


中小企業研究で著名な明星大教授である著者による、東日本大震災被災地の中小企業から見る地域産業と日本の産業の将来について論じた一冊。
先日紹介した「東日本大震災と地域産業復興」を、一般向け(若干若い世代向けかな)に纏めなおしたような感じで、前掲書を読んだぼくからすると若干食い足りない感があったのは否めない。ただ、内容はとてもヘビー級であることには間違いない。
東日本大震災という災害はとても大きな出来事だし、そこに住むひとたちにとっては間違いなく人生を大きく変えることになってしまっただろう。だけど、その中で地域とともに歩く中小企業が息づいている、そして何とか立ち直ろうとしている姿はとても印象的だ。それを若い世代にもしっかりと述べようとしている本書と著者に拍手を贈りたい。
前掲書がちょっとキツいと思った若い世代にも、一般的な読者にもおすすめしたい一冊。内容もコンパクトに纏まっていて読み易いはずだ。