伊達要一の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

三面記事で読むイタリア(内田洋子・シルヴィオ=ピエールサンティ/光文社新書)


三面記事というものは、洋の東西を問わず雑多なものでそれでいてお国柄を知るには一番便利な代物であって、イタリアの三面記事を集めたこの本もまさにそんなイタリアの雑多なよしなしごとを知るいい本だ。
時期的には2002年の1月から7月で、10年近く前の話だから今となってはちょっと古い話も数多い。サッカーのコッリーナもバッジョも今となっては引退済だ。ベルルスコーニも失脚……と思いきや、総選挙でまさかの復活。本書を読んでもらえばわかるけど、身を以てメディアにネタを提供するあたり、ナベツネを彷彿とさせる姿、メディア王の面目躍如というところですな。
それでもイタリア議会の体たらくは何となく「らしさ」を感じる一方で、フェラーリの人材への投資にも「らしさ」を感じる。イタリアという国の雑多さと複雑さを感じるには最適の一冊だ。