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伊達要一の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

本日の更新(2017/04/12)


昨晩は23時半ごろ入浴してからゾルピデム*1の5mgとエバミールを服用して夜更かしモードの25時半過ぎに就寝…… するも一昨日に引き続き不眠モード。30分近く寝床に入っているも全く眠れずやむなく再起床してPCを眺めて過ごす。とは言うものの、数十分のオーダーで眠くなったので再び寝床に戻りなんとか入眠。
当然の帰結として8時前起床。これを書いている現時点でだいぶ体が疲れているので今日はぐっすり眠れるといいなぁ、という感じです。



いつか書評で取り上げようと思っているんですが、Amazonディスコン状態になっていたりします>パウエル元国務長官の自伝

「少年・軍人時代編」は角川文庫版がかろうじて古本で見つかりましたが「ワシントン時代編」「統合参謀本部議長時代編」は見つからず。Kindle版でもいいから復刊して欲しいところ。

角川から出ているハードカバー版の一巻本。こちらはAmazonに掲載あり。全部読みたいなら今のところこちらしかない。しかも古本のみ。

コリン・パウエル氏をどの肩書きで捉えるかは色々難しい部分があって、記憶に新しいところではつぶやきで書いた「元国務長官」なわけですが、比較的古い人からすると湾岸戦争のときの「統合参謀本部議長」というイメージが強いかと思われます。前者に比重を置くならば「元国務長官はかつて陸軍軍人で統合参謀本部議長もやっていた」になるし、後者ならば「湾岸戦争のときの統合参謀本部議長がのちに国務長官になった」となるわけです。ある種の言葉遊びに過ぎない話ではあるのかもしれませんが、周囲からの評価に含まれるものを考える上で心の隅にとめておくべき話だとは思う次第です。本書は後者――すなわち「湾岸戦争時の統合参謀本部議長コリン・パウエル大将の自伝になります。自然、軍歴の部分が中心になる*2わけで、「コリン・パウエル国務長官」の話はありません。というか、なる前に出版されてますので*3

それで、本著で一番楽しいのは上巻にあたる「少年・軍人時代編」です。ROTCから陸軍士官になってベトナム戦争に従軍しその後軍歴を積んでいく過程の話になります。立身出世の過程とも言えるでしょう。世代的にも近いこともあって非常に親近感を持って読める話になっています。
その中でも非常に異彩を放っているのが第八章の「ゴー、ガンファイター、ゴー!」です。1973年にホワイトハウスフェローを終えて第2歩兵師団の大隊長として赴任したころの話なんですが、その当時の師団長であったヘンリー・エマーソン少将(当時)がとにかく強烈な人物で、ここだけ何か違うものを読んでいるような気になってしまいます。具体的に言えば西国立志編のなかに涼宮ハルヒの憂鬱を混ぜたような、そんな感じです。実際に読んでエピソードに触れるとわかるのですが、良くも悪くもも涼宮ハルヒのような突飛さを感じずにはいられません。お硬いはずの軍隊がまるで「世界を大いに盛り上げるためのSecond to Noneな師団」のように見えてしまいます。

ところでこの記事を書くときにWikipediaを眺めていたわけですが、2008年のアメリカ大統領選挙戦において共和党陣営からのオバマ候補(当時)に対しての「彼はイスラム教徒だ」という論難に対して「もし彼がそう(ムスリム)だったとして、それがなんだというのか?」というくだりの原文が気になって思わず調べてしまいました。というのも「それがなんだというのか?」のところが「So what」と言っていると勝手に思い込んでいて、かなりどぎつく言っていたように感じてたんですね*4Wikipediaを辿って調べてみるとNBCの記事に一応元ネタらしきものが。

Powell also told NBC’s Tom Brokaw that he was “troubled” by Republicans’ personal attacks on Obama, especially false intimations that Obama was Muslim and the recent focus on Obama’s alleged connections to William Ayers, a co-founder of the radical ’60 Weather Underground.


Stressing that Obama was a lifelong Christian, Powell denounced Republican tactics that he said were insulting not only to to Obama but also to Muslims.


The really right answer is what if he is?” Powell said, praising the contributions of millions of Muslim citizens to American society.


“I look at these kind of approaches to the campaign, and they trouble me,” Powell said. “Over the last seven weeks, the approach of the Republican Party has become narrower and narrower.”

Powell endorses Obama for president - Meet the Press | NBC News

該当する箇所を太字にしたんですが、実際には「what if he is?」でした*5。ふむふむ。流石に「So what」では無かったんですね。

*1:マイスリーのゾロ薬

*2:厳密にはホワイトハウスフェローを経験したりワシントン時代編で国家安全保障問題担当大統領補佐官だったときの話もありますが

*3:原著は退役して2年後の1995年に出版。国務長官に就任したのは2000年のブッシュJr大統領のとき

*4:非常に意訳すると「だからなんだよ(バーカ)」くらい。Miles Davisのアルバム「Kind of Blue」に「So What」というタイトルが収録されていて、菊池成孔氏は「東京大学アルバート・アイラー」にて「怖い顔で黙ってるだけで、『それが?』みたいな」という表現で説明している(どちらかといえばMiles Davisの「Kind of Blue」に対しての評ではあるけども)

*5:太字箇所を訳出してみるとするならば「本当に適切な答えは『もしそうだとして、それが何か?』ということになる」くらいでしょうか

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