伊達要一@とうきょうDD954の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

今日の羽田空港(第2ターミナル展望デッキ)(2016/12/03)

先日やらかした調布飛行場に続いて羽田空港でもやってしまいます。
yohichidate.hatenablog.com

羽田空港って展望デッキでの撮影はそれほどハードルが高くないし過密空港だけあって撮影チャンスは頻繁にあるんだけど、良い写真を撮ろうと思うと格段にハードルが上がるんですよね。トラフィックが少ないためチャンスは少ないものの比較的お手軽に迫力あるカットが撮れる調布飛行場とある意味対称的かもしれません。

で、羽田空港の第2ターミナル展望デッキです。非常に使いやすい撮影スポットなんですが、基本的にR/W34Rのランディングとテイクオフ/デパーチャーがメインになります。レンズによってはR/W05絡みのカットも撮れるらしいですが、相応の機材無しでは正直厳しいと思います。また、ランディングやテイクオフであればデッキ北側、デパーチャーは南側の方が撮りやすい印象です。デパーチャーに関しては北側でも撮れなくは無いと思いますがタイミングが非常にシビアですね。あと、基本的に滑走路の真横なので角度をつけたカットは難しいです。

撮影した2016/12/03ですが、雲が多いこともあって正直色味としては面白く無い感じでした。スコーンと晴れてくれた方が航空機が映えるんですがなんとなく薄暗い感じがして今ひとつでしたね。さらに無精こいてデッキ北側からランディングとテイクオフ/デパーチャーを撮ろうとして使えるカットが正直乏しいというアレな状況に陥ってしまいました。

今回からAdobe LightroomでRAW現像をかけてます。F値シャッタースピードの諸元は参考程度と思っていただければと思います。

全日本空輸 JA8969(Boeing 777-281)

f:id:yohichidate:20161203133919j:plain
JA8969がR/W34Rにランディングした瞬間
撮影諸元

F値 シャッタースピード 焦点距離
F6.3 1/320 109.3mm*1

色表現

色温度 色かぶり補正 露光量 コントラスト
6050 +12 +0.30 +55

トーンカーブ

ハイライト ライト ダーク シャドウ
-76 +4 +25 -40

ちょうどタイヤがランウェイに接地してタイヤからスモークが出る瞬間を切り取れました。ランディングは接地するギリギリよりもこの瞬間が一番好きですね。ランディングの緊張感のピークがこのタイミングなので。

全日空機はカラーリングが青・白・灰とくっきりしているのでコントラストをキツめにしすぎるとカリカリした絵面になってしまうんですが、これはちょうどいい感じになってますでしょうか。曇りで光量が微妙だったので露光量を少し上げています。

全般的にランディングは歩留まりが悪かったですね。良いタイミングでシャッターが切れず中途半端な感じになるものもあれば、タイミングこそ良いもののピントがイマイチのカットもありと、公開できるようなものは少なくとも第2ターミナルからではこの1枚だけでした。

日本航空 JA8975(Boeing 767-346)

f:id:yohichidate:20161203135355j:plain
JA8975のデパーチャーシーン
撮影諸元

F値 シャッタースピード 焦点距離
F5.6 1/500 96.4mm*2

色表現

色温度 色かぶり補正 露光量 コントラスト
6200 +12 +0.70 +89

トーンカーブ

ハイライト ライト ダーク シャドウ
0 -31 +21 +100

北側から撮った割にはそこそこの出来映えの1枚です。

惜しむらくは天気ですね。これがスコーンと晴れた日だったら白色塗装に鶴丸の日航機と良いコントラストが出せたんですが。露光量を上げてもちょっと暗い感じが否めません。

撮影時点ではかなり眠い感じだったのでかなりコントラストを上げています。
また、ギア部分がかなり黒潰れ気味だったのでシャドウをマックスまで持ち上げてなんとか…… という感じですね。

日本航空 JA612J(767-346/ER)

f:id:yohichidate:20161203134731j:plain
R/W34RからテイクオフしたJA612J

F値 シャッタースピード 焦点距離
F6.3 1/400 109.3mm*3

色表現

色温度 色かぶり補正 露光量 コントラスト
6300 +7 -0.3 +81

トーンカーブ

ハイライト ライト ダーク シャドウ
0 +28 0 +71

北側からのテイクオフはかなりタイミングがシビアなんですが、これはかなり良いカットだと思っています。

天気の関係もあって、日航機の塗装だと眠い感じになりがちなのでこちらもコントラストを高めにしています。一方露光量に関しては少し明るいタイミングだったので少し下げて補正しています。
こちらも先程のJA8975同様にシャドウを持ち上げて黒潰れを回避しています。

AIR DO JA98AD(Boeing 767-33A/ER)

f:id:yohichidate:20161203140124j:plain
東京のビル群をバックにしたJA98ADのデパーチャー

F値 シャッタースピード 焦点距離
F6.3 1/320 109.3mm*4

色表現

色温度 色かぶり補正 露光量 コントラスト
6500 +8 -0.3 +85

トーンカーブ

ハイライト ライト ダーク シャドウ
0 -26 +65 +92

北海道民御用達のAIR DOです。これはかなり奇跡的なタイミングでビル群を背景にデパーチャーが撮れました。かなりラッキーだったといえますね。

JA612J同様少し明るかったので露光量を落としてます。また眠いところはコントラストを上げて対応。ギア周りの黒潰れ対策でシャドウを持ち上げるのも同様です。

使用機材等について

テレコンが増えているので以前記載したものを修正してみました。

  • カメラ:STYLUS 1s
    • 昨年購入したコンパクトデジタルカメラです。フルサイズ換算で300mmでF2.8通しというかなり尖った特徴を持つカメラなんですが、残念ながら現在ディスコンになっています。ヘタなレンズ交換式カメラとキットレンズの組み合わせよりは良いカメラだと思うんですがね…… 先日テレコンとワイコンをゲットしました。最大でフルサイズ換算510mmまで寄れるようになり一層パワーアップしています。特にデパーチャーを撮るときに物凄く威力を発揮しますね。ただ、上でも書いた通り機材・シチュエーションによってはもう少し望遠が欲しい…… と思ってしまう局面もしばしば出てきます。まあ、そこらへんはAPS-Cサイズの一眼レフカメラあたりを検討していかないといけないと思いますが……

  • 受信機:IC-R5
    • こちらもすでにディスコンです。現行機はIC-R6になります。事前に周波数を突っ込んでPチャンイヤホンで聞き続けるなら特に困ることはないですね。かれこれ10年以上使っていますけど未だに不調なところが無い堅牢な受信機です。鉄道無線の受信をする場合には、空線信号キャンセラーがJR系にしか対応していないという弱点があるんですがエアバンドで使うなら現役で使える1台です。あと電池の保ちが悪いというのがかなり問題ですが、予備電池を持ち歩けば特に困ることは無いです。単三電池2本だからそれほど場所ふさぎにもならないですし。現行機のIC-R6はIC-R5の弱点を補うような感じになっています。2波を同時に受信することを目的に買い足してもいいかなと思っていたりします。ちなみに買うなら秋葉原などにある無線機器専門店で受信改造をしたものを購入することをオススメします。

  • 撮影スポットガイド:全国航空ウォッチングガイド 最新改訂版イカロス出版
    • こちらもド定番です。前回出版されたのが2013年で情報がだいぶ古くなっていたところ、今年の7月になって改訂版が発売されました。地図がわかりにくかったり、作例が全て無いこともあったりするんですが航空機の写真を撮るなら必須の1冊だと思います。特に地方空港で土地勘が無い場合にはかなり役に立つはずです。

*1:フルサイズ換算510mm

*2:フルサイズ換算459mm

*3:フルサイズ換算510mm

*4:フルサイズ換算510mm