伊達要一@とうきょうDD954の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

今日のはてブ(2016/10/22~2016/10/28)(3)

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1テーマ1記事キャンペーン継続中であります。
以下の記事の続きになります。

yohichidate.hatenablog.com
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樹脂製タイヤホイールという未来技術

記事の見出しは「ラピート 熱可塑樹脂でタイヤホイール」というものです。化学工業日報って記事見出しをTitleタグに入れてくれないのでWebネイティブに見ていると非常に不便なんですよね。あくまでも本紙の宣伝の一貫という位置づけなんでしょうけども。

ラピート自体は試作製造をやっている比較的小さい会社なんですけど、レース車両のボデー補強なんかをやっていて手がけた車両が2009年のスーパー耐久でST-4クラスのシリーズチャンピオンをとってたりするんですよね。
なお、この技術に関するリリースはまだウェブサイトでは出ていません。小さくて手が回らないのはわかるけど、この手の情報はせめてウェブサイトには掲載して欲しいところではあります。宣伝にもなることですし。

www.rapiit.com

会社の規模や仕事を見て分かる通りあくまでもこれは試作レベルの話で、今後量産ベースに乗っかるかどうかはかなり不透明です。軽量化のメリットは大きいんだけど、それだけの耐久性を維持できるかどうかもこれからのようですし、モータースポーツで用いる一発ものとして考えると今度はマグネシウム合金製ホイールとぶつかることになる。
正直まだ商売になるかどうかはわからないレベルの話ですね。そもそもここが大掛かりにやるのは体力的にも厳しいでしょうし。

ただ、面白い技術なのは確かです。アルミの鋳造ホイールにしても鍛造ホイールにしても設備的には相当に大掛かりにならざるを得ないけど、樹脂の金型成形であれば設備規模はもう少し小さくて済む。無論強度試験とかのハードルはあれどある程度の基準があれば比較的小規模なメーカーが参入するチャンスがある。アルミよりもデザイン性を押し出したモデルも出てきそうで将来的にはそれなりのパイはありそうなところかなと思う次第。

個人的には主戦場はモータースポーツなんかで使うハイエンド向けの技術かなと思っています。いくらバネ下の重量*1が軽くなればなるほど、運動性能的に有利とは言っても多くの乗用車の場合安価な鋳造アルミホイールやスチールホイールで十分だし、オーバースペックなのかなと思うところです。ただ、将来的な話としてEVのインホイールモータによるバネ下重量の増加を減らすというコンセプトで用いられる可能性はあるかもしれません。そうなればボリュームは一気に増えてくるし価格が折り合えば市販車の標準/オプション品として採用するというのも見えてきます。

いずれにしても先々の動き待ちですね。

*1:要するにタイヤとホイールの部分