伊達要一@とうきょうDD954の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

本日の更新(2016/10/11)

今ひとつ気力が空回り。伊達要一です。





労働基準監督署の本来業務をどのようにすべきかっていう議論なんですよね。
労働安全衛生の改善指導という観点と違法な労働実態の摘発は結論的にはお互いに補完しあうべきものなんですが、労働基準監督官の職務スタイルが一人親方的な動きで極めて属人的なものになってしまうが故に後者の違法な労働実態の摘発が極めてまだらな動きになってしまい、前者の改善指導が有効に機能していないものと見ています。

また、監督署の活動重点が(特に労働安全衛生の改善指導の面で)未だにつぶやきで言うところの「フィジカルな労働災害」に置かれているというのも、現代の動きにマッチしていないひとつの要因ではないかと思う次第です。そもそも論からいうと、戦後間もないころの製造現場(よく3K職場*1などと言われていた)に対してどうにかして改善を行わねばならないという問題意識があり、曲がりなりにもそれが成功したという体験があることから、いたずらに批判するのも問題だということは承知していますが、改善指導という観点ではいい加減労働時間やワークスタイルが適正か否かという観点に切り替えるべきだし、摘発に関してもそれとリンクした形で取り進めなければ組織の存在意義を疑われかねない事態になると思います。

*1:キツイ・キタナイ・キケン