伊達要一の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

今日のはてブ(2015/08/16)

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なんと言いますか、不謹慎を承知で申し上げると今年のお盆日程って皇紀二千六百年祝賀行事が終わった直後の「祝いは終わった、さあ働こう」とばかりの殺しにかかってくる日程ですよね。休暇明けがいきなり休み無し5連続平日とか。まあ、それが普通なんだと言ってしまえばそれまでだけども、あまりバカンス感は無かったお盆ではありました。
ってか、なんでお盆になってまでこんなにゴリゴリと怠け者の節句働きよろしく更新しているんだという疑問が否めないわけではありますが、そこはそれ。

Re-explosion in Tianjin.

正直、この連休に態々連続して更新してたのって、この事故についてメモというか個人的に時系列で情報をtake noteしておきたかったってのも大きいんですよね……

というわけで、昨日、一昨日の記事の続きになります。

yohichidate.hatenablog.com

yohichidate.hatenablog.com

[中国][天津][火災][爆発][事故][労働災害]

天津爆発、「人災」批判強まる 死者104人に:朝日新聞デジタル

ようやく情報が出始めたと思ったら再び爆発という状況で、更にしっちゃかめっちゃかになっている感が

2015/08/16 18:07

正直この朝日の見出しはミスリードで、本来ニュースとしてのバリューが大きいのは「再爆発」と「シアン化ナトリウム等の流出」でしょう。さらに業界的な観点で言えば他に流出しているであろう危険物質の種類だったり、天津港の荷役への影響ですね。

まずは再爆発から。これは消火/救助活動の過程で発生したか否かは正直現段階ではなんとも言えないところです。ただ、高圧ガスだの引火性液体/可燃性物質等が保管されていた区域ってわけですから追加で爆発することは十分に考えられるわけです。現場への立ち入り規制なんかも(有害物質の流出もあるけども)こういった物質による再爆発から派生しての二次被害防止というのもあるんでしょう。
後段のシアン化ナトリウムを始めとした有害物質と併せて当面立ち入り出来ない状況が続くことを覚悟せざるを得ないと見た方が良い。

次いでシアン化ナトリウム等の流出ですね。各メディアの報道を見る限り(元ネタは新華社通信――即ち当局サイドの見解)「シアン化ナトリウム」という具体的名称が報じられるようになってきました。業界的には青酸ソーダの方が通りが良いかと思いますがシャレにならないレベルの有害物質です。具体的な中身は中災防のモデルMSDSを参照して欲しいのですが、経口経皮以外にも曝露に対しても十分な保護具が無いと処理が出来ない物質で、爆発に伴いある程度燃えているとはいえ後始末が相当に困難なことが予想される状況です。
これ以外にも毒性の高い物質が保管されていたという情報が幾つかのメディアで報じられているんですが、具体的な名称がまだ出ていないんですよね。朝日の記事を見る限り当局からは(一応の)公表はされているようなので明日の業界紙待ちといったところでしょうか。

そして天津港の機能ですね。正直、この手の話題で一番アテになる通商弘報(JETROが出している貿易業界紙)やJETROサイドでも情報が出てきて無いようで詳細は待ちの状況なんですが、一部メディアで機能が麻痺状態という内容が出てきています。

www3.nhk.or.jp
www.sankei.com

実態として保税地区の倉庫であれだけの大規模な爆発があって、かつ半径3km圏内が立入禁止となっている状況下でいえば天津港の機能自体相当に制限されている可能性は高いでしょうね。ただ、天津港自体この地域だけじゃなくて南部の「大港」地区(今回事故があったのは東部にある地区。ただ税関などがこの近辺にあったため影響が極めて大きい)にあるSinopec TianjinだとかSinopec SABIC Tianjin Petrochemicalなどは操業を継続しているようで、どの程度の影響なのかはある程度オーソライズされたソースが出てこないと分からないという結論になる次第ですね。

明日以降、どの位の情報が出てくるのか分からないですけど継続して要ウォッチすべきでしょう。特に物流関係者なんかは固唾を呑んで推移を見守らざるを得ないですね。

それで原因周りですね。
正直党関係者が云々のようなうわさ話の類がメディアでも流れている状況というのは、原因分析の観点で言えば心の底からどうでもいい話でそういった話は頼むから後にしてくれってのがホンネです。

d.hatena.ne.jp

比較的「ファクト」の部分だけを抜き出してメモしている先というのもあってリンクを貼りましたけど、末尾のところにある以下の疑問は私も同感です。
昨日の記事で取り上げた話を受けての疑問です)

個々のコンテナは良いとしても,

  • 一カ所に大量の爆発物をまとめておいてもいいのか.縦積みに制限はないのか.
  • どこにどんなタイプの危険物が,どれだけあるか把握してなくて良いのか.
  • コンテナの内外に,保管されてる化学物質に合わせた消火設備は不要なのか.特に消火に水が使えない場合,水が厳禁である旨の表示は不要なのか.
  • コンテナの周りに耐火壁や耐爆壁(?)は不要なのか.対爆シェルターの整備は必要ないのか.
  • 最寄りの消防署への届け出は不要なのか.

といった疑問が.
天津大爆発 - カレーなる辛口Javaな転職日記

あそこまで吹き飛んでしまったことから言うとこれ以上の追いかけようが無い部分はあるのですが、少なくともコンテナには何らかのGHSに基づくマークが貼られているはずなんですよね。どこまで目立つ貼り方になっていたかはわからないですけど。(一部報道で名前が出ている)炭化カルシウムの場合少なくとも可燃性物質であることを示すマーク腐食性物質を示すマーク経口・吸飲による有害性を示すマークが貼付掲出されている筈なんですが……

これについても続報待ちというところですね。


それは 主幹事証券会社と関係当事者たちとの 壮大な嵌め込みの序曲である…(ば~いSound Horizon


いや、アレですよ。特定の関係先を誹謗中傷するためのネタじゃなくてあくまでも一般論的に思いついちゃった小ネタですから~。

[東芝][確定拠出年金][年金][退職金][確定給付年金]

東芝、確定拠出年金を10月導入 国内最大規模の9.5万人  :日本経済新聞

事前に予定されていた話だけど、正直タイミングが悪すぎ。何というか、ハメコミという単語が脳裏をよぎってしまうのは私だけかいのぉ……(うるせージジイと呼ぶ声あり)

2015/08/16 18:11

[ロイター][郵政][日本郵政][ゆうちょ銀行][かんぽ生命保険][株式上場][郵政民営化]

郵政3社、11月4日に上場へ 東証が9月10日に承認 (ロイター) - Yahoo!ニュース

うーむ、郵便業務にしても郵便貯金にしても簡易保険にしても色々と爆弾が眠ってそうでちと微妙ですわな……

2015/08/16 18:13

なんかこの流れで何を書いても訴えられそうで非常にアレですが、マジメな話両方とも何らかの勘ぐりをしたくなっちゃう話なんですよね。
前者に関しては何かしらの裏取引(詳細な訴追はしない代わりに確定拠出年金に年金資金を出すことで相場維持に使えって話?)を感じなくもないわけでして。無論年金制度の維持という観点で財務リスクを軽減させるという意味ではわかるんですけど、いかにもタイミングがアレ過ぎるだろう、と。実態として確定給付年金だったとしても今の地合いで言えばそれほどマイナスが出ている可能性が低いわけで、ちょっとタイミング的にも疑問符がつくんですよね。それまでの累積での損失がどの位かって議論もあるんですけどね。

後者に関しては郵趣界隈に多少なりとも関わっている身からすれば、上場後に価格下落リスクとなりうるものが幾つか想起されてしまうわけです。例えば情報管理なんかそうですよね。実態としてグループとしてあまりに図体がデカ過ぎてそういった面でのコンプライアンスを巡るリスク管理という点ではあまりに無防備に過ぎるタイミングでの上場のような気がしてなりません。純資産倍率(PBR)的に割安な売り出しって話なんですけど、主幹事証券会社がどこまできっちりデュー・デリジェンスした形で出してくるのか、かなり危ない話も今後出てきそうで色々な意味で目が離せません。

21世紀のラッダイト運動――数理人がコンピュータを打ち壊しする日

ちょいとばかし刺激的なネタ(ってか続きを読む以下の話、厄ネタ過ぎるだろ常識的に考えて)なので末尾に持ってきましたが。

[産経][アクチュアリー][数理人][生命保険][損害保険][年金][金融]

リストラとは無縁の“職種” 気になる年収は「40歳で1500万円」 (1/3ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)

ちょっと前のクルーグマンのコラムなんかを読んでいるととても手放しでオススメできる職業じゃないと個人的には思ってしまうんですけどね

2015/08/16 18:15

色々な意味での脇の甘さ(えっ、腋が甘いんじゃなくて? それは明確にHENTAIなベクトルに思考が寄ってしまってますぜ、腋巫女的な意味で)が産経クオリティなんだけども、ここのはてなブックマークで取り上げたクルーグマンのコラムってのがこちらです。

gendai.ismedia.jp

クルーグマンって人は結構面白いオッチャンで、この手のSFに近いテーマに関しても結構マジメに(そして言葉遣いは緩く)語っていたりするんですよね。このコラム以外でも知的労働(弁護士や会計士といったまさにエグゼクティブに近いところで働く専門職)がコンピュータに取って代わられて人間がやる労働は地味に見えて複雑なお掃除くらいになるんじゃないの? みたいなことを書いていたりするんですね。

で、アクチュアリーです。日本の動きというよりも海外の動きの方が気になるところですよね。正直、この手のモデルを組んで数理統計を出すってのはコンピュータの得意分野だけあって、態々人間がやるべき仕事なのか? って疑問が(ぼく自身がIT屋ってのもあって)否めないところです。や、日本だけで言えば良いんですよ。アクチュアリーマフィアたちが最後の最後まで抵抗するでしょうから、向こう5年くらいはなんとかなるでしょうしその間で色々と商売のタネを拾って良いタイミングで逃げるってのは出来るでしょうから。ただ、どっかで破綻をきたしそうな気がするんですけどね。

ラッダイト運動――19世紀の織物職人たちは織機を破壊して抵抗しましたけど、はてさて21世紀のラッダイト運動はどうなるんでしょうね?

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