伊達要一@とうきょうDD954の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

(10/29 21:54更新)オープンソースカンファレンス2014 Tokyo/Fall(セミナー編) #osc14tk

せっかく大都会から真の大都会へ移住したわけですしぃ、色んな同人イベントにも参加したいと思っていたら、どちらかというとマジメなイベントに参加ですよ。


オープンソースカンファレンス2014 Tokyo/Fall - オープンソースの文化祭!

というわけで、2014年10月18~19日に開催されたオープンソースカンファレンス2014 Tokyo/Fallの1日目のまとめを致したいと思います。
かなり分量が多いので2部構成になります。まずはカンファレンス編と題しまして、参加した講演部分についてまとめたいと思います。

各種スライドに関しては検索してもまだ出てこないので、追々追記の形で貼付したいと思います。また、参加出来ていないものについても見つけ次第追記します。

ま、あれです。取り急ぎご一報までというやつですね。

(2014/10/22 23:40追記)オープンソースカンファレンスのサイトにスライドへのリンクが一部掲載されていますので、こちら側にもリンクを貼付します。

(10/29 21:54更新)取り急ぎ受講したセミナーに関してはひと通りまとめました。
ブース編も空き時間にチョコチョコ更新してますので是非御覧ください。


OpenStackで始めるクラウド環境構築入門(18日 10時00分)

https://www.ospn.jp/osc2014-fall/modules/eguide/event.php?eid=44

Mirantis OpenStack 5.0で作るOpenStack Icehouse構築入門

(所感)色々な媒体(っていってもアテクシがよく見ているのはSoftwareDesignくらいなんですが)で取り上げられているOpenStack。その入門編ということで聴講しました。
基本的にはAmazonEC2やAmazonWebServiceで実現しているようなことをオープンソースの仕組みを使ってやるというようなところですね。
実務的というか技術的なメリットである「自動化」のところは、過去に何度と無く痛い目にあってきていることもあって、コイツは便利そうだという感覚を受けました。

お試しレベルであれば、そこそこハイスペックな物理マシンが1台(メモリが8GB、ストレージがSSD)あれば出来るということもあって結構お手軽に体験はできそうな感じですね。

基本的にサーバサイドでの利用が今のところメインで、個人的に興味があったVDI用の環境を大量にデプロイしたり管理したりってところについて今ひとつはっきりとした回答が貰えなかったのがちょっと残念なところでありました。

クラウド時代のためのWindowsの大量複製ソリューション DRBL-Winrollのご紹介(18日 11時00分)

https://www.ospn.jp/osc2014-fall/modules/eguide/event.php?eid=38

(スライド:PDFファイル)
https://www.ospn.jp/osc2014-fall/pdf/OSC2014_fall_clonezilla.pdf

(所感)台湾の研究機関が開発したWindowsのクローニングツールに関する講演です。ここらへん、今現在SymantecのGhostを使っているところが結構あるんですけど、今ひとつ自動化出来ない部分があって手間がかかっているので聴講させて頂きました。

結論的にはかなりイケそうな感じです。

講演が英語だったこともあって、資料とかもう一度見たいんで、是非ともSlideShareとかに上げてもらえると助かります(懇願)。明日お願いしてみよう。

「HP Helion」から見えてくるOpenStackの近未来像(18日 14時00分)

https://www.ospn.jp/osc2014-fall/modules/eguide/event.php?eid=24

(スライド:PDFファイル)
http://www.ospn.jp/osc2014-fall/pdf/OSC2014_fall_HP.pdf

(所感)朝イチの日本仮想化技術研究所さんの講演をさらに深く(HPの提供するサービス寄りに)したような形の講演。ちょうど今月号のSoftwareDesignの特集が「Infrastructure as a Code」ということで、取り上げている技術こそ違えどかなり個人的にはタイムリーでした。

お話を伺うと、サーバ周りのところをひたすらサービスに変えてしまうというあたり、コストとかそういったところを削減するに留まらないことが出来そうで面白そうです。

LibreOffice ~コミュニティの最新動向と新バージョン4.3について~(18日 16時15分)

https://www.ospn.jp/osc2014-fall/modules/eguide/event.php?eid=19

(所感)六大学野球Statsでも大変お世話になっているLibreOffice。もちろん講演を聞きに行きましたですよ。
基本的な思想として、格差(デジタルデバイド)を解消するため、オープンな形式でドキュメントを残すためというあたりは、非常に賛同できるものだし今後も本当に頑張って欲しいと思うところ。
一方で、立ち位置として事実上Linuxの各ディストリビューションではMicrosoft Officeに近い立ち位置になっているわけで、どうやって先に述べた思想を敷衍する形でやっていくかってところが問われてくるんだと思う。

オープンソースでは不十分!現役IT担当者が語る!中小企業の現場の声!(19日 15時15分)

https://www.ospn.jp/osc2014-fall/modules/eguide/event.php?eid=25

(スライド:PDFファイル)
https://www.ospn.jp/osc2014-fall/pdf/OSC2014_fall_suga_.pdf

(所感)実は講演を担当された方のウェブサイトは前から読んでいて一度お話を伺いたかったんです。内容はオープンソースの薔薇色の未来というよりも、中小企業におけるIT担当の悲鳴のような内容で思わず身につまされました。
中小企業の場合、ある意味所帯が小さいこともあって良い意味で属人化している部分があるからオープンソースのような技術の導入は確かにやりやすいし部分的には効果も出やすいのは事実です。ただ、そこから先を目指すとなると非常に苦難の道程なんだなぁと思ったのと、大企業にも通じる非常に頭の痛い問題がより密度が濃くなって現れているあたり、大変さを感じます。