伊達要一の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

ニコンF3最強伝説(マニュアルカメラ編集部/枻文庫)


ニコンF3に焦点をあてたムック本的な一冊。この手の本は割高に見えて意外に知らなかった事実がサラッと書いてあったりしてなかなか侮れない。
例えば、ニコン=プレス向けという印象があるけども、モータードライブを使った高速連写に関していえばキヤノンニューF-1に後れを取ること10年、F3Hでようやく実現したとか。ニコンの持つイメージと実際とが異なっていたという事実は、案外気づかないものでこの手のムック的なものとしては結構辛口の書き方だし非常に勉強になることしきりだ。
また、本文中でスタジオでのポートレイトやブツ撮りをメインにされているプロの機材が載っていてかなり参考になる。85mmF2、50mmF1.4、105mmF2.5の組み合わせという、どうしても長物(300mmとか400mmとかね)に目が行ってしまう素人には、ハッとさせるものだ。考えてみればブツ撮りで長いズームは不要だし明るいレンズの方が便はいいわけで、トーシロカメラマンもそこらへんを考えて機材は買わないといけないなあ、などと自分を棚に上げて思うわけだ。
また自分を棚に上げて語ってしまうのだが、写真を撮るのであればこういう「雑学」的なものを読んでみるとまた世界が広がるのではないか、などとエラソーに語ってしまうトーシロのアテクシなのだった。