伊達要一の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

鉄道地図は謎だらけ(所澤秀樹/光文社新書)


鉄道地図にまつわる雑学を集めた本。特に路線名称だとか会社境界などの細々した話は興味深かった。本書のような鉄道雑学ものは、それ単体では鉄道マニアの知識の羅列になりがち(本書も残念ながらそのそしりを免れない)ではあるが、そういった細々した知識があると別のところで思わずニヤリという経験ができることが、ままある。そういう意味でも知識ってぇのは大事なのだ。
これを読んでいてふと銀河鉄道999を思い出した。銀河鉄道999に出てくる銀河鉄道株式会社自体が国鉄を元ネタに引いている為、××管理局とか人類駅(民衆駅を元ネタにしている。停車する惑星側が出資して作った駅との由)といった用語が出てきて、思わずニヤリとさせるのだ。
そうそう。管理局といえばどこぞの圧政的な魔法による軍事組織というのが最近の通り相場になっているようだが、国鉄の「管理局」という用語を知っていると、色々と不穏な妄想が脳裏をよぎって思わず愉快になってしまう。
かように、いささか鉄道マニア向けの知識が詰まっているような本であっても、こういった一般向け新書で上梓されて知識として流通されることは好ましいことに違いない。好ましからざるものどもを嗤うためにも。