伊達要一@とうきょうDD954の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

今日のはてブ(2017/03/31)

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今月は本当にはてブを投げてませんでした。シャープペンシルのネタだけですね。
yohichidate.hatenablog.com

ここのところ精神的にかなり不調でニュースをチェックする気にもならないし、はてブに関しても正直あまりやる気が湧かない感じです。なんとか4月以降は立て直したいところですが。

人的資源の争奪戦

以前から人的資源の不足から、民間セクターも公共セクターも極度に人手不足になってくるという話を書いていたんですが、比較的人的資源取得という点で劣位にある飲食業界で動きがあったようです。

吉野家、学生バイトに奨学金 入社で全額返済免除  :日本経済新聞

従業員確保の手段としてもPRとしても中々巧い施策かと。

2017/03/31 10:57

言うまでもないことかもしれませんが、飲食業界というのは人的資源の補充が厳しい業種であります。ことに年中無休や24時間営業が当たり前のようになっているようなところは不景気の期間にあっても労働者から敬遠される傾向があり、それが職場環境を悪化させるという悪循環に陥っていることもしばしば見受けられます。ワタミに代表されるような劣悪なマネジメントがこの状況をもたらしているという側面はあれど、根本的にいえば構造的な問題を抱えていると言っていいのでしょう。

今回の吉野家の施策は「現場を相当なレベルで把握している本部要員を確保したい」という一言に尽きます。チェーン展開している飲食業界において本部の要員は現場を熟知していなければ業務遂行上かなりの支障をきたすわけですが、新卒者が吉野家でのバイト経験が全員あるわけではなく、まずはそこから教育しなきゃいけない。そこがバイト経験者であればある程度省略できるわけで吉野家からすればメリットは大きいわけです。

あとは吉野家のカルチャーですね。あそこは一度会社更生法の適用申請を経験しているんですがその後に立て直したのが安部修仁さんという方で、この方吉野家のアルバイト出身なんですね。そういう意味ではアルバイト出身者を本部に迎え入れることに抵抗は無いでしょうね。

恐らく多数のアルバイトを抱える企業は似たような施策を打ち出してくるんじゃないでしょうか。

今日のはてブ(2017/02/22)

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本当に久しぶりに今日のはてブをやります。

ここのところ気力が物凄く減退していてこのままこのブログもフェードアウトしてしまおうかと思うところだったりするんですが、それでも熱量を与えるような記事を見かけると、ね。

観測気球屋日経の的はずれな大学批判

日経こと日本経済新聞といえば観測気球記事なわけですが、子会社の日経BPも負けず劣らず観測気球を飛ばしてますね。

予備校の「裏メニュー」にすがる悲しい大学:日経ビジネスオンライン

これって全科目の話じゃなくて、教員が手薄になりがちな科目の話じゃないのかと。あたかも全科目に跨ってという印象を与えるのはどうもなぁ。

2017/02/22 08:52

教養学部」解体による影響

まずもって入学試験に対するリソースの問題。はてなブックマークを眺めると「新設大学云々」というのがあったけども、そこについては今回一先ず置いておきましょう。議論としては後述する話にも絡んでくるんですが。

まずはこの入学試験をアウトソースして云々の話。簡単に言ってしまえば全科目でやっているわけではないです。文系学部では手薄になりがちな国語や地理・歴史、理数系の科目に限った話だろうし、理系学部だったら理数系を除いて公民系の科目あたりでしょう。英語に関しては実のところ大学教員に比較的余裕があるハズなので恐らくは無いでしょうし、文学系の学部なら基本的にほぼ全て内製可能だと思っています。
はてブにも書きましたけど、あたかも全ての科目をアウトソースしているような読み方が出来るよう内容というのは正直アンフェアであまり褒められた記事とは思えません。

さて、この入学試験のアウトソースなんですが原因は簡単なんです。大学の教養課程を廃止したからなんですよね。

戦前から大学には予科(教養課程)と本科(専門課程)というように、リベラルアーツと専門的教育を分けて行ってきた経緯があるわけです。今でも東京大学は頑なにこの枠組を外していません*1。諸外国でも大学教育の大学教育たる所以をこの教養課程に置いているフシがあります。物凄く荒っぽい話をしてしまうと、諸外国で大学生から軍隊に引っ張るということをするときに、教養課程まで終えていた連中はそのまま士官教育をやって少尉あたりに押し込むということをやっていたわけです。要するに教養課程プラス軍隊教育で士官にしてOKと考えているわけですね。

事程左様に教養課程というのは重要だったわけですが、今では殆どこの枠組は無くなっています。各学部に教養科目の教員を設置*2して少数でどうにか動かしているというのが実際です。

通常の講義という観点ではこのようにリソースを分散させてもさほど問題にはならない*3ようですが、困るのが入学試験のときなんですね。大抵の大学では作問を学部ごとに実施しているんですが、教養科目の教員が手薄になるとこのとき困るわけです。例えば物理学部で入学試験の問題を作問するときに、物理の問題は作問者が石を投げれば作問者に当たる程度にはいます。しかし、数学の問題はどうでしょう。物理学部で数学の問題を作問出来る教員は限られてくるわけです。さらに国語の問題になるとごくごく限られた教養科目の教員しか不可能ということになります。ここに受験産業にアウトソースしないといけなくなる所以があるわけです。

なので、入学試験のアウトソースを論ずるのであれば教養学部の解体に端を発するあたりから議論しなければただの難癖になってしまうわけです。

受験産業マッチポンプとそれに乗っかる日経

そしてこの手の「裏メニュー」はある種マッチポンプ的な側面を持ちます。
大学入試の分析をこの手の受験産業は行うわけですが、悪問批判というのをよくよくやるわけです。新制高等学校の課程で扱う内容から外れているだとか、そういうやつですね。地歴公民科や国語科だとかなりこれはやられていたりします。
ただでさえリソースが乏しいなかでこのような批判を受けるとそりゃあ萎縮しますよね。そのとどのつまりがアウトソースです。裏メニューなどと言ってますがある意味マッチポンプだと思います。自然「受験テクニック」的なものを身につけた連中しか解答出来ないような問題が量産されて受験産業は栄華の時代というわけです。まあ、少子化で死にそうになっているところがあるわけで、ある意味ざまぁなんですが。

このくらいのことは日経BPの関係者もライターも知っているわけです。ただ、それには触れない。そこに物凄い悪意を感じます。

言ってみれば出来の悪い気球ですよね。そりゃあ、叩き落とすべきでしょうよ。

*1:こういうところを見ると、良くも悪くも東京大学というのは「大学の位置付け」ということを強く考えているということがわかります。単純に教養学部――駒場の権力が強いというのもあるんでしょうが。

*2:実際は教養学部の教員を各学部に配置転換した。このとき語学系の教員は文学部や外語学部への移籍が中心になるものの一定数各学部にも配分された模様

*3:わけではなくて中の人いわく色々と問題はあるそうな

今日のはてブ(2015/08/17-18)

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発熱もなんとか一段落してやれやれというところです。
正直、こんなに体調を簡単に崩してしまうようになったのってここ数年なんですよね。何なんでしょうね、まったく。
このまま死ぬんでしょうかね? いやはや。

Massive explosion in Tianjin, up-to-date(2).

以下のまとめのさらに続きの位置付けです。

yohichidate.hatenablog.com
yohichidate.hatenablog.com
yohichidate.hatenablog.com


本件、色々なところの余波が出ているんですが、本質的な話(事故原因や通報における情報伝達、法規制における消火体制の構築がどうだったのか、など)が全くもって報じられておらずそこが個人的には大変に不満だったりします。実態として中国共産党当局関係者が当該ヤード会社の役員の親戚筋だったりするって話題も飛び交ってますが、まずはそれじゃねぇだろ、と。

[化学][中国][天津][爆発][事故][労働災害][火災]

天津大爆発のその後 - 化学業界の話題

「何故建築許可が?」よりも「何故発生する状況に至ったか?」にフォーカスを置くべきだとは思うのだが…… 政争の種として扱うにはあまりに重大な事故でしょうに。

2015/08/19 19:53

ようやく爆発原因及び物質(禁水物質である金属ナトリウムへの放水)という話が出てきました。初期段階で炭酸カルシウムって話も出てきてましたがようやくここへ来て根本原因の話に近づいてきた感がありますね。
地図の元ネタがGoogleマップらしきものを使っているのが結構微妙(これ、規約上NGじゃなかったっけ?)ですが、この地図はかなり参考になりますね。モロにトヨタPanasonicが巻き込まれているのがよくわかる。これ、当面操業は厳しそうな感じです。

写真に関してはいわゆる「まとめサイト」で人口に膾炙しているものと同じなんですが、つくづく「何故ここに危険物質のヤードが?」の感が否めません。ましてや時系列的には後からということのようですし。

で、管理面に関しても色々な話がようやく出てきています。

www3.nhk.or.jp
www3.nhk.or.jp

現時点(及び色々な推測を含めてですけど)でわかる範疇においては当局サイドの規制に反した管理が行われていたということで、東京スポーツ紙(こういった話題に関しては何故か一般紙よりもフットワークが軽かったりする。関係する業界紙含めた連中がネタを回しているんじゃねぇのか?)が指摘するように東京都品川区における倉庫火災による有機過酸化物の爆発事故品川勝島倉庫爆発火災、寶組の勝島倉庫火災と言った方が通りが良いかもしれない)を想起させるものになります。
詳しくはリンク先(失敗事例データベースとWikipediaの両方を挙げたのでお好きな方をどうぞ)を見て頂ければということなんですが、法規制に反した形で危険物質を大量に保管していたという点、何らかの要因(天津事故については不明、品川事故に関しては保管状態に起因した自然発火)で発火した点、そして情報伝達が不十分なことにより消防当局に犠牲者が発生した点など確かに類似点は非常に多いと言えます。
恐らく(政争の種としても、ですが)この管理に纏わる話に関して、通関当局側の記録やなんかとの突合をもとに細かく追求はされるんでしょうけども、より「戦訓」として有益な形で結論がどこまで出るのかはかなり怪しいところではあるでしょうね。

各種企業の操業や物流周りは化学工業日報が非常に詳しいです。基本的にリード文のみWebに掲載なんですがこれだけでも十分に情報が取れる内容になっています。

上に述べた通りトヨタPanasonicなんかはモロに影響を受けている反面、物流は徐々に回復しつつあるみたいですね。

これを書いている19日現在でJETROも特設サイトを出しています。

www.jetro.go.jp

これによれば、通関業務自体は8月17日から復旧しているみたいですね(処理速度は落ちている模様ですが)。港湾施設なんかも以前書いたけども全部が全部止まっているわけでもなくてバルク貨物(鉄鉱石や石炭)を扱うヤードなんかは影響を受けてないなど、積出する貨物や港によって濃淡があるみたいですね。いずれにせよ継続してウォッチせざるを得ないでしょう。

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今日のはてブ(2015/03/08)

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ようやく後付進行から復帰しました。
今週くらいから色々体制の立て直しをしたいところです。

事例紹介 東京工科大の学生が学内システムをDockerで開発、その舞台裏を聞く どんなシステムで運用はどうするの?


http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/case/20150224_689058.html
[IT][ICT][大学][教育][開発][Docker][システム][プログラミング][東京工科大学]運用引き継ぎ先は一応職員ということで、今後の継続的体制が出来ているようでなにより。

(追記)だいぶ前に話題が出たときに取り上げた話の続きです。


今日のはてブ(2015/01/23) - 伊達要一の書棚と雑記

基本的には学生さん(や教員)の立場は新サービスを開発提案するというポジションであって、運用主体は大学の職員というあたりは取り敢えず安心できますね(実態は学部生のバイトも混ざる感じなんだろうけど)。
取り組みとしては非常に面白くて、ごくごく小さいITベンチャーとしての活動を(リスク・リターン・負荷において)Tinyなレベルで体験出来るという形です。正直、いろんなIT屋が既にここに出ているような人たちに接触してるんでしょうね。

一方で、色んな大学の研究室におけるコンピュータ環境って教授の個性がむちゃくちゃ出てて今回のような取り組みがなかなか為されないんですよね。ここのところもう少しなんとかなるといいんだけど。

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オープンソースカンファレンス2015 Tokyo/Spring (3) #osc15tk

現地なう。
ってなわけで、昨日、今朝と更新しきれなかった分を現地からお届けしたいと思います。
これを更新してもうちょこっとブースを取材してってところでしょうかね。

過去の記事はこちら。


オープンソースカンファレンス2015 Tokyo/Spring (1) #osc15tk - 伊達要一の書棚と雑記


オープンソースカンファレンス2015 Tokyo/Spring (2) #osc15tk - 伊達要一の書棚と雑記

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