伊達要一の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

頭文字「ま」の作者

アフリカ・レポート(松本仁一/岩波新書)

難しいことを簡単に、そして単純に説明するということはとても重要なことだ。難しいことを難しく説明するのは知識さえあればだれだってできる。それを単純に解きほぐし説明することが知性であり、専門家のつとめだとぼくは確信している。だが、これには物事…

ユダヤ人とパレスチナ人(松本仁一/朝日新聞社)

朝日新聞で海外特派員を経験し、現在はフリージャーナリストとなっている著者による、中東における対立を纏めた一冊。 「カラシニコフ」や「アフリカを食べる/アフリカで寝る」と同様に、現地に住むひとびとへの徹底した取材に基づくものとなっており、非常…

ニコンF3最強伝説(マニュアルカメラ編集部/枻文庫)

ニコンF3に焦点をあてたムック本的な一冊。この手の本は割高に見えて意外に知らなかった事実がサラッと書いてあったりしてなかなか侮れない。 例えば、ニコン=プレス向けという印象があるけども、モータードライブを使った高速連写に関していえばキヤノン…

絶対ニコン主義!(マニュアルカメラ編集部 編/枻文庫)

ニコンカメラの最高級機について纏めたムック的一冊。折に触れて「質実剛健」という表現を使っているあたり、まさにニコンのブランドイメージってのはここにあるんだなあと思う。私がニコン信者になったのもこのあたりのイメージに魅了されたのが大きいわけ…

空洞化のウソ(松島大輔/講談社現代新書)

現在タイ政府政策顧問として出向中の経産官僚の著者による、中小企業の海外進出をプロパガンダする一冊。正直、あまり評価できるものではない。 まず、第一に、なんでこの分野の先行研究である関満博の本が入ってないの? この時点で色々と胡散臭さが漂う。…

キャプテン・アメリカはなぜ死んだか(町山智浩・文春文庫)

書評とかエラソーにやっててこんなことをいうのもあれだけども、いつもぼく自身は自分の無知と浅学さにビクビクしながら生きている(それ故に無知を無知とも思わない連中を心の底から軽蔑してるのだが、これはまた別の話)。いや、ホント実際の所、マジで物…

アフリカを食べる/アフリカで寝る(松本仁一/朝日文庫)

衣食住という言葉がある。服を纏い、飯を喰らい、そして寝る。そんな人間の有様を巧い具合に言い表した言葉だと思う。本書はアフリカの「飯」と「寝る」を綴った一冊だ。以前読んだ「カラシニコフ」(こちらの書評も書いている(カラシニコフ、カラシニコフI…

カラシニコフII(松本仁一/朝日新聞社)

前作の「カラシニコフ」が「失敗した国家」という非常に大きなテーマを扱っているので、どうしても期待が大きくなってしまうわけだが、本作はちょっともにょってしまう感じなのがちょっと残念。本作は前作でアフリカの諸国家のような「失敗した国家」ではな…

カラシニコフ(松本仁一/朝日新聞社)

2004年7月上梓の、今となってはだいぶ古い本だがそれでも読む価値は十分にある。幸い、朝日文庫に「文庫落ち」しているので比較的お手軽に入手できるはずだ。是非、老若男女問わず「朝日だから」などと言わずに読んでみてもらいたい。 とはいうものの、前半…