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伊達要一の書棚と雑記

伊達要一の読んだ本の紹介と書評、それと雑記

空洞化を超えて(関満博/日本経済新聞社)

中小企業研究で著名な、明星大教授である著者による、いわゆる「空洞化」問題について解説と提言を行った一冊。 著者は中小企業の現場に密着した調査に定評があり、本書でもそういった視座に基づく議論を展開している。一般に空洞化というと雇用という観点か…

格差社会 何が問題なのか(橘木俊詔/岩波新書)

京大で教鞭をとる著者による、日本の「格差」問題についてデータをもとに分析した一冊。 いわゆる「格差」問題というのは、どうしてもイデオロギー的な側面とやっかみを中心とした嫉妬がからみ冷静な分析というのがとても少ないのだが、本書はこれに対して極…

震災復興 欺瞞の構図(原田泰/新潮新書)

東京財団上席研究員を務めるエコノミストである著者による、震災復興がムダ使いだ、という主張の一冊。 復興に増税が必要ない、復興と称したムダ使いが行われている、といった総論の部分はぼくも賛同できる。が、あまりに極論過ぎるし実態や現場が見えていな…

デフレの正体(藻谷浩介/角川oneテーマ21)

日本政策投資銀行に勤務し地域振興の各分野に活躍する傍ら、平成合併前の約3200市町村の99.9%、海外59ヶ国を訪問した経験をもつ著者による、景気不振についてかなり大胆に論じた一冊。背表紙の惹句に「『景気さえ良くなれば大丈夫』という妄想が日本をダメに…

日本の経済格差(橘木俊詔/岩波新書)

日本の経済格差を所得と資産の観点から統計分析し、政策提言をロールズの「公正原理」における「マクシミン原理」に基づき論じた一冊。 曰く「格差社会」について色々と語られる機会は多い。やれ、新自由主義的な経済がどうこうだとか、いや労働組合が既得権…